
夫への怒りを抱えて家を訪れた妻の親友が、その怒りごと別の欲望に塗り替えられていく。真木今日子が体現するのは、説教という名目で男の家に入った瞬間から、浮気した夫よりも自分を選ばせたいという歪んだ欲求だ。親友の妻がいない時間、夫は妻の信頼を背景にした他の女との関係を、今度は妻の親友との関係で裏切ることになる。この構図の鮮烈さは、単なる不倫ではなく「信頼の多重侵襲」にある。妻の視点で見れば完全な寝取られであり、夫の視点では次々と欲望の対象を変える浮気癖の延長線上にあり、真木今日cho自身は妻への対抗意識と夫への支配欲が混在した状態で肉体を使う。その揺らぎ続ける立場と、熟女ゆえの色気と度胸で一人三役をこなす濃密さが、この作品の本質だ。親友という近さだからこそ生まれる背徳感を、体温のある質感で味わいたい人向け。
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